憧れの時代中世ヨーロッパ。和製RPGでもストーリー題材として輝かしいファンタジー世界を見せつけます。
しかしながら、実態は、そんなファンタジーとはまるで異なる、暗黒時代だったようです。
今回はそんな、誰も知りたくない、知られざる中世ヨーロッパの時代をまとめてみました。
庶民にはトイレがなく、排泄物は窓から外に投げていた。
中世時代のパリでは、道路に投げられた糞尿が溢れかえっており、川には牛や豚の臓物や血が常に流れていたようです。うっかり、道の橋を歩いてしまうと、、、屎尿をかけられ、街は悪臭で充満していたと言います。
そもそも、一般の家にはトイレすらなく、おまるを使用しておまるがいっぱいになると決まった場所に捨てることになっていたが、誰も守らず、外から投げ捨てられていたようです。家だけは綺麗にしておきたいってことですね!
キリスト教では、排泄は恥ずかしいこととされているので、トイレはベッドの数だけあるのが望ましいとされていましたが、それができるのは一部の権力者のみで、実態としておまるが使用されていました。
1371年ロンドンでは汚物を窓から投げ捨てると罰金という法律があるものの、守らず機能しなかったようです。
あのヴェルサイユ宮殿ですら個室トイレはなく、王様含め椅子式便器を使っていたと言われています。
もちろん従者の分の椅子式便器はないので、2000台のおまるがヴェルサイユ宮殿にはあったと言われています。
中世ヨーロッパ時代に生まれた衣服は汚物対策だった
今では日本でもファッションとして様々な衣服スタイルが使われていますが、そもそもそうしたスタイルが生まれたのは汚物対策でした。
例えば、
ハイヒール
道路のに投げられた糞尿を踏まないために丈の高い靴が考案され、当時は男性の履物でした。
香水
糞尿で染まった宮殿のひどいにおいをごまかすため、使用されていました。紳士や淑女の服は月1回選択できればよく、カビが生えているのは当たり前だったようです。
権力者は、同じ城に長く住めば住むほど汚くなり、匂いが充満するので、度々城を建て替え引っ越したと言われています。
フープスカート
舞踏会に参加した女性が、庭や廊下、部屋の隅で立ち小便をするために考案された衣服だったと言われています。
日傘
道路が降ってくる汚物を防ぐために流行しました。今では日焼け対策に使用されていますが全く異なった使われ方をしていますね!
シルクハット+マント+外套ファッション
当時の家の構造は2階が歩道より少し突き出ていました。そのため歩道の内側は汚物を直接浴びる心配はありませんでしたが、歩道外側に集中して汚物が降ってきました。そうした事情から、レディーを安全な内側を歩かせるマナーが生まれ、危険な歩道の外側を歩く紳士は汚物を防ぐため、シルクハットや、マント、外套というファッションが生まれたと言われています。
お風呂に入らない
中世と近世の間になりますが、お風呂に入らない習慣が生まれました。コロンブスがアメリカ大陸から、梅毒という性病を持ち帰り、それがヨーロッパで大流行するようになりました。そしてその治療法として水銀を利用したため、被害は拡散しました。
もともと、ヨーロッパでお風呂は、漫画「テルマエ・ロマエ」でも有名な通り、公衆浴場としての伝統があったわけですが、同時に売春の温床出会ったため、梅毒の発生源として怪しまれ、お風呂が忌避されるようになったようです。
公開処刑は娯楽
娯楽の少ない中世ヨーロッパでは、公開処刑は庶民の娯楽の一つでした。晒し首、火あぶり、体罰、絞首刑などなど、ありとあらゆる公開処刑で死んでいく悪人を見て楽しんでいたようです。
中でも、シャルル=アンリ・サンソンはフランス革命期の有名な死刑執行人で、ルイ16世、マリーアントワネット、ダントン、ロベスピエールなど著名人の処刑にほとんど関わり2700人の処刑をしたと呼ばれ、スターだったと言われています。
ただこの公開処刑が娯楽なのは、中世ヨーロッパだけでなく、日本の江戸時代にもそういう側面はあったようです。
ヘアスタイルのセットが命がけだった
マリアントワネットのヘアスタイルが有名ですが、顔の1.5倍の高さの盛り髪スタイルが流行していました。
そのため馬車に乗るときや床に座るとき、シャンデリアのろうそくで火事になったりする命がけのヘアスタイルでした。
化粧は認められなかった
キリスト教では、男性が文明の担い手であるのに対し、女性は自然に近い存在とされ、化粧したり美しく飾ることは罪とされていました。しかしながら、一部の特権階級のものとして扱われました。
同時に、化粧で男を欺くことは、良からぬことを起こす考えとなり、街中の女性が皆すっぴんだったと言われています。
これは今のご時世、日本でも、自然っぽく見せるナチュラルメイクが好まれるので、そういう美意識は今も昔もあるってことですね。
病弱がステータス
理想的貴婦人として、雪のように白い肌が人気でした。そのため、真っ白な肌を作り出すため、危険な方法で白さを作り出していたようです。
肌の白さを引き立たせるため、皮膚の上に青色の血管を書いたり、額の髪の生え際を剃って神を結い上げ顔の白さを強調していたようです。
日本でも使われていましたが、水銀を使った白粉をつけるメイクが主流だったため、訛り中毒を起こす可能性があり、非常に危険でした。
蒼白色が上品とされていたので、不健康こそ美人であり、そのために絶食したり、貧血状態を保つために血液を抜いたりしていたようです。
どれもこれも、ヨーロッパ、2元論的なキリスト教的な考え方が強く出ているのがわかりますね。これだけ不衛生だとそりゃペストも流行しますわなー@@
日本語の用法の間違い(外から投げ捨てられていたようです?外に、でしょ。まさか外から投げ込まれていたの?)が多いです。
誤字は数えるのが面倒なほどあります。
折角興味深い記事なだけに残念です。